写真00

ホビーフィックスが数年前に限定販売したコマーシャルミリタリーです。
金型が限界なのか、これ以降同社からは金属ガバは販売されていません。

コマーシャルミリタリーとは、1943年、第2次大戦真っ盛りの頃に軍用銃が足りなくなり 民間向けのラインを止めて本来民生品のガバを軍用に急遽変えた物です。
外観は、刻印が違い、中身も少し違っていたのかもしれません。


写真01

通常、左側にあるマークはこちら側にあります。
実物は6,575丁しか存在しないのでかなり貴重な物でしょう。
ホビーフィックスのモデルガンも88丁限定なので貴重な物です。
ネットオークションにて販売され、一般小売は、なされていないのではないかと思います。

最近のホビーフィックスは、ネット直販に重点を置いているみたいです。
当時の価格を思い出せないので知っている方がいらしたら教えてください。


写真02

国産の金属ガバメントでブッシングがこちら側に回せる物は、ホビーフィックスの物だけです。
こちらに回しておいてスプリングを取ってから、ブッシングを反対側に回して抜き取るのが 実物分解手順です。Gun 誌DVD のガバメントで知りました。ホビーフィックスの物も同様に作業できます。


写真03

USアーミーが光っています。コルトと馬のマークが右サイドにあります。
仕上げはいいです。まさにお宝状態です。


写真04

ホビーフィックスのガバメントは、みんなセレーションをあと加工で切削しています。
ようくみると刃物の跡がうかがえます。よって切り立ったセレーションが実現されています。
他にも、あと切削がなされていて、価格が高い事も納得できます。
こだわりの逸品です。

ネットで調べた実銃のコマーシャル・ミリタリーのシリアルは、857,000 から 1,609,529 と なっていますのでホビーフィックスのシリアルもこれを再現しています。


写真05

バレルは、実物同様に前方向に抜けます。こんな事が珍しいと思うのは、年寄りの証拠で 昔の金属モデルガンのガバで前方に抜く事ができるのは、CMC 3型のみでした。

すみませんでした、訂正です。MGC も前方に抜けました。
頭の中でハイパワーとごっちゃになっていたかもしれません。


写真06

最初に販売されたミリタリータイプは、薬室が掘られていませんでしたが、次のシリーズ70からは ダミーカートが入るように薬室が加工されています。左サイドには改造防止のためスリット加工がなされています。


写真07

リアサイトは、別部品です。これも昔のガバでは存在していませんでした。

マニアに言わせるとこれをずらすと「禁断の園」 が見えるらしいのですが、私は見た事がありません。


写真08

このモデルガンは、本来タニオアクションの物ですが、この個体は外観重視のために いくつか同社のメガウエイトのパーツが組み込んであります。よってタニオでの遊びは出来なくなっています。 外観もパーツの色などが、オリジナルとは少し違うかも知れません。

珍しい物を拝見させていただきました。有り難うございました。


参考・実物写真

こちらから拝借してきました。

上写真は、クリックで拡大します。

URL は、下記です。

https://www.gunsinternational.com/guns-for-sale-online/pistols/colt-pistols---1911/commercial---military-colt-model-1911a1--45-acp-ww2-wwii-production-1943.cfm?gun_id=101060488