HF・プレ70 BB ガバメント

亜鉛合金製・金属モデルガン
写真00

2008年に突然、次から次に限定モデルを発売し、家庭生活を破壊するホビーフィックスのプレ70 BBです。
BB とは、バレルブッシングのことです。プレ70 とは、実銃のコルト・マーク4・シリーズ70 のガバメントが正式に発売される前に、試しに少数発売されたモデルに対して、HF が名付けたものです。


写真01

刻印以外は、HF のシリーズ70 製品と変わりません。
あいかわらずシャープな出来栄えです。惚れ惚れします。
刻印の深さが浅いのが、唯一の気がかりです。


写真02

反対側は、こんな感じです。


写真03

チャンバーには、シリーズ70 とは違って、あっさりと口径のみ刻印されています。


写真04

シリーズ70刻印との比較です。

私は、HF のシリーズ70 の刻印の大きさが、実銃よりもずいぶん小さいのでは ないかと思っていましたが、インターネット上で小さな刻印の実銃写真も見かけました。
プレ70 の実銃モデルは、大変珍しいようで、あちこち探してやっと一つだけ見つけました。 それは、オークションで売られているもので高価でした。


写真05

HF は、きちんと実銃と瓜二つのバレルブッシングを再現しています。最高品です。
実銃のシリーズ70 から正式に採用された物です。プレ70 は、その市場試験だったのでしょう。


写真06

実銃のバレルは、すこし手前からテーパーになっていて、銃口付近のみが ブッシングに対してギチギチ に作られているそうです。ですから、すこしスライドを引いて ブッシングを回すと、難なく回るそうです。

HF は、バレルを機械加工しているようです。えらい手間です。
実銃の再現をここまでしているのかよく解りませんが、写真の区間に径を変えた旋盤の刃物の切削跡が見受けられます。右がプレ70 のバレルで、左はシリーズ70です。


写真07

このプレ70 の刻印は、おおむかしのMGC ファンのために作られたようなものでしょう。ひょっとしたら社長自らのためなのかもしれません。

MGC の初登場したGM-1 は、プレ70 刻印をコピーしたものでした。その後、上のイラストのようにコルトの文字に枠が無くなり、次いで刻印が大きく変えられました。


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その最初期のGM-1 と記念撮影です。MGC は、意図的に小さく作っているのだと思います。実銃マガジンが入らないようにグリップが短いです。MGC ルガーP-08 も若干小さいです。神保社長の哲学だったのではないでしょうか?


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プレ70 のグリップは、赤い木に機械加工でチェッカーが入れられています。
左は、少し前に再版されたHF シリーズ70 の物ですが、やはり機械加工でチェッカーが、精密に刻まれています。右のプレ70 に比べると大変キメの細かい仕上がりです。プレ70 の方は、機械加工のスピードが速かったのか、木がささくれ立っています。すこし荒いです。 材質のせいなのかもしれません。


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ついでに3年くらい前に新品で購入したHF ミリタリーと並べています。
刻印の深さの違いがよく解ります。

高品質な製品を供給してくれるのは、ありがたいのですが、こう次から次の限定販売では、なんだか叩き売りのようで、せっかくの「金属ガバ最高峰」の価値が下がったように感じました。


写真11

記念に洋書と一緒に撮影です。このモデル1905 が、コルトのはじめての45口径の製品です。ガバメントのご先祖様です。チャンバー付近のバレルリンクが、銃口下にも 付いています。バレルブッシングはありません。キーで結合されています。

この本は、モノクロ写真ばかりですが、フィリピンのモロ族の戦士が、数発の38コルトを 食らっても生存している写真なども掲載されていて大変興味深い本です。 ガバ・マニアにはお勧めです。


オーナー様、購入したばかりのプレ70を貸していただき有難うございました。


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