写真x
写真00

CMC のダイアモンドバックです。実銃では、パイソンが高価なため38スペシャル弾オンリーで安価に作られたものです。(パイソンは357マグナム弾が撃てます)


登 場

写真02

Gun 誌の広告を見ますと1970年(昭和45年)に発売されたようです。前年にMGC からパイソンが販売されていますので、競合機種を避けたものかもしれません。 CMC とは、コルト・モデル・なんとか・・の略なのでコルトのDA リボルバーを作りたかったのでしょう。


貫通シリンダ

写真01

CMC登場当初は、貫通シリンダーが装備されていました。写真右がそれです。その後、昭和46年の銃口閉鎖規制後も貫通シリンダーでしたが、後期には左写真のように普通のインサートタイプに変更されました。CMCは、SAA2代目でも貫通シリンダーを販売しており、「わが道を行く」路線だったようです。他社は改造防止観点から貫通シリンダーは販売していません。

CMC の製品を真似したコクサイのダイアモンドバックとSAA1型、中田のSAA は、貫通シリンダーまでコピーされています。


カート

写真03

広告に「可動カートリッジ使用」とあるのは、貫通シリンダーのため、銃身内前撃針まで弾頭が伸びるようになっているものです。

左端が、実物38スペシャルのダミーカートですので、実物よりもでっかいカートですね。


写真14

いただいた写真ですが、初期のころは弾頭部も真鍮だったことが解ります。


写真04

弾頭が銃身内に入り込むということは、当然火薬カスなどでつかえて弾頭が戻らなくなったら、どうしようもなくなるという事です。銃口閉鎖規制後のモデルは、写真のようにシリンダーを叩き出してバレルを割らないとスイングアウトできませんね。

右写真のように安全面の配慮からシリンダには切込みがあります。カートは、実物よりもリムが大きいです。


外 観

写真05

コルト社のカタログにあるようにサイドプレート割りは、パイソンと同じなのが実物ですが、CMC はコルト・マーク3シリーズの割り方になっています。 フロントサイトも少し高いです。


写真06

ホビーフィックスのディテクティブとは、同じDフレームなので比較してみました。大きさは、ほぼ同じようです。以前コクサイのダイアモンドバックを比較したときには、グリップフレームあたりがコクサイの方が小さかったですが、CMC の物はHFと同じ大きさのようです。

ホビーフィックスのディテクティブは実物グリップがそのまま使用できますので実銃サイズと思われます。


写真09

バレルは、4インチありません。全体イメージをパイソンのように作り上げるのならフレームが小さい分バレルも短くしなければならないので、実銃でも短いのかもしれません。


コクサイとの識別

写真07

コクサイからCMC のデッドコピーが発売されていました。コクサイは、いろいろ丸ごとコピー品を出す会社でした。全体にコクサイの方が小さい感じです。グリップに互換はありません。 左サイドに馬のマークがあるものがCMC 製品です。


写真08

右サイドを見れば、CMC の物はすぐに判ります。各ピンが独立しています。 コクサイの物は一体鋳造なので折れやすいです。改悪コピーです。


メカニズム

写真10

実銃とは、まったく違う独自の機構です。自動拳銃のようなシアーが組み込まれています。左写真は、コクサイの物です。まったく同じ造りです。マルゴーのパイソンもCMC のコピー品です。

まだモデルガンの初期の頃の大型リボルバーなので、トリガーでハンマーを支えられるか不安だったのではないでしょうか?MGC なども初期のリボルバーはシアーを持っています。

リバウンド機構は無いのでハンマーをハーフコックにしないとスイングアウトできません。 写真はその状態です。


グリップ

ヒルツ様より写真提供していただきました。
写真11

Gun 誌の広告写真にあるように初期の物は、馬のマークのグリップだったようです。

後には、CMC の模様に変更されています。


匿名様より写真提供していただきました。
写真13

グリップのメダリオンが、馬のマークだとよく分ります。初期の製品でしょう。

写真使用させていただき、ありがとうございます。


sm モデル

写真15 sm モデルをお持ちの方がいらしたので、写真を撮らせてもらいました。
写真16 シリンダーがインサートで閉鎖されていますので、カートリッジは同じ形状ながら、ずいぶんと短くなっています。

あとがき

写真12

1960年代後半にガバメントで鮮烈なデビューを飾ったCMC の初期の頃の作品で 独自のメカニズムを持っていることが興味深いです。同時期に発売されたMGC パイソンは、かなり実物に近い構造をしていました。やがてMGC は、遊べる方向に設計方針が変わり実物構造とは離れていきます。 逆にCMC は、これでもかとメカを実物に近づけていきます。 両者とも当初とは反対方向に歩みだしていくことになります。

脱退騒動

いつのころかはっきりと判らないのですが、CMCは高級玩具組合から脱退宣言をしています。 それでコクサイのコピー・ダイアモンドバックが発売されたのか、逆にコクサイが真似たので 脱退宣言を出したのかは、よく分りません。知っている方がいらしたら教えてください。


おまけ

分解図