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ハドソンのベレッタ34のご紹介です。
昔は、ベレッタって言えば、このタイプでしたが、米軍にM 92が採用されてからは、 さっぱり人気がないようです。 イタリアは、こんなに小さなGun を第2次大戦では軍の正式拳銃にしていたんですね。

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ハドソンのものは、MGC の100%コピーなので、どうといった特徴もありません。
外観では、ランヤードが無いことが特徴ですね。
 
今回2個借りてきましたが、2個ともオリジナルハンマーではありません。
ハンマーは、壊れやすいのでよく替えられています。ウエスタンアームズのプラ製モデルガンの物が 互換がありますので、よく使用されています(MGC 製品にも)。
写真02
左は、MGC 製ですが全く同じ作りでパーツ互換もあります。
パッと見ただけでは、区別がつきません。

登場

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日本でベレッタ34のモデルガンが初めて登場したのは、CMC MGC とも1967年のことです。
どちらが先だったのかは、よく判りません。1965年のブローニング事件以来MGC とその他連合は 敵対して、MGC はGun 誌から撤退していましたので、MGC の発売時期はよく判りません。CMC の方は、MGC に比べてすこし小ぶりです。
ハドソンの物は、Gun 誌の広告を見ると1970 年に登場のようです。
 
1970年9月号に、近日発売と載っています。写真はグリップからみてCMC製品です。
表紙は六研のSAA のようです。

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1970年12月号には、カラーで製品が掲載されています。ランヤードリングは有りませんね。
3,500円です。当時は概ね 3,800円の時代でしたので、小型拳銃ということですこし安くしているのかもしれません。

メカ

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メカは、実銃構造をよく真似しているMGC 製と全く同じで、パーツ互換もあります。
また、MGC sm型は、ウエスタンアームズ・プラ製モデルガンの原型になっていますので MGC 、WA、ハドソン のベレッタ34は、かなりパーツ互換があります。
CMC は、互換がありません。

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左は、ごく普通に見るMGC 系のエキストラクターですが、今回借りたハドソンには右のパーツが 付いていました。このような一体型の物もあったのかもしれません。

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規制後は、チャンバー部分にガス抜き用のスリットが入れられたバレルもあったようです。

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ちなみに2個ともバレルは閉鎖されています。このような写真を載せていないと あらぬ疑いを受けるおそれがありますので、ブログなどを書くときには 十分に注意しましょう。

MGCとの識別

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フレームについては、一発で見分けられます。
矢印のごとく、面取りが成されていないのがハドソンです。
ハンマーピンあたりの造形も違いますね。

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スライドは、刻印で見分けるしか方法が見当たりません。
写真上がMGC です。MGC の刻印には登場した67年の刻印があります。
また、フォントが全然違うのでM の字を見ると判別できます。
MGC は、smタイプ・ベレッタでもこのフォントです。
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また、ハドソンのベレッタには、ハンマーの穴が空いていないものもよく見られます。

写真12
写真のM 92A1 は、WE のエアガンですが、近頃ベレッタといえば大型拳銃ばかりです。
第2次大戦のころは、拳銃は兵士にとってたいした意味を持たされていませんでしたが、 現代では多弾数の物が採用される傾向があり、発想も変わってきているのだと実感します。
 
オーナー様、貴重なモデルを借していただき、有難うございました。

おまけ

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