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最近はあまり見なくなってきましたミロクのケンタッキーピストル(借り物)です。
 
友人からの情報によると、最近ではミロクのフリントロックピストルは押収対象になっているそうです。 私は所有していませんが持っておられる方はご注意ください・・・って黄色にすればいいのか?
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もともとケンタッキー州で作られたのではなくって、ペンシルバニアでドイツ系の移民によって 造られた性能の優れたペンシルバニア・ライフルです。ニューオーリンズでの米英戦争の最後の戦いでケンタッキー出身者の軍が大勝利をおさめたことからケンタッキー銃と呼ばれるようになりました。

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ロッドは外せます。

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左側のネジを2本外すと、機関部が取れます。

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当時ミロクは実際に撃てる物を輸出していましたので、機関部はその流用だと思います。 たいへんしっかりした作りです。製造国を示すJAPANの文字がみられます。

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バレルは、前方、後方のネジを外すと取れます。

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鉄製ですので溶接による銃口閉鎖、機関部肉厚削除と、改造防止対策が施されています。

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この個体は非常に錆が激しかったのですが、ストックの中の部分は当初のブルーイングがみられます。

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バレルの後方は2個のパーツが一体となって作られています。
青い矢印は、パーティングラインからもわかるように鋳造品でしょう。
黄色い矢印の方は鍛造品ではないかと思います。
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この部分で一体化されています。

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反対側から見たところです。なんだか不思議な作りです。

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ストック内部は荒削りです。

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機関部のアップ。

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トリガー周りは、なんだか作りが荒いです。実物は、こんなに隙間はなかったでしょう。

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特徴のある8角銃身。

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こちらも特徴のあるピストルグリップ。
英国のブラウンベスに見られるように、もともとゆるい勾配だったグリップ角度ですが ケンタッキーピストルは、特徴のある急な曲りのグリップで作られています。
下記の実物写真のようにグリップエンドには、本来真鍮が入れ込まれていたものだと思います。 なんたって一発しか撃てませんから、撃った後はこん棒として使用します。それでグリップエンドは 強くないといけません。
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いろいろケンタッキーピストルで検索してみましたが、みな形が少しずつ違うので、「これが標準型だ」 という物は解りませんでした。

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グリップエンドは、強化されています。

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ハンマー形状はミロクによく似ています。

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こちらは、ミロクの機関部。
 
亜鉛製でもいいから再販してもらいたいモデルガンのご紹介でした。