写真00

匿名様から頂いた写真でページを書いています。
レアモデルです。ご提供いただき有難うございます。


写真01

下にも書いていますが、46年規制によりハンドガンが黄色く塗られ、銃口が閉鎖されました。 メーカーにとって大打撃となる恐れがあり、CMCもハンドガンよりも規制の無い 長物へシフトして売り上げ減少を押さえようとしたのでしょう。このころに長物が 数種類、立て続けに発売されました。
 
その一環としてレミントンカービンが登場しました。
黒い肌は、長物なので違法ではなくそのままで販売されました。


写真02

バレルは、新たに造られたのではなくってピストル・バレルに別パーツをつないで延長されています。 ご覧のように円柱バレルをつないでいるために途中から8角形ではなくラウンドバレルとなっています。 実銃は、もちろん長くても8角形のままです。
また、試作段階では存在したリアサイトが製品版では無くなっています。残念なところです。
 
このへんが売れ行きに影響した物かは判りませんが、現在では数が少ない珍しいモデルガンになっています。


写真02 バレルは下面でピン2本の打ち殺しにより止められています。バラせません。

右は、いただいた写真ですが、バラしたところのようです。
反対側に穴を開けてバラしたのでしょうかね??
それとも六角棒なんかを打ち込んでピンを抜き取ったのでしょうか?
いずれにしても繊細な作業が必要です。



ローディングレバー

写真04

CMC のカービンはピストル形状のまま銃身を伸ばしただけなので、ローディングレバーが 短いままです。実銃のライフルはレバーが延長されています。
写真は適当に並べていますが一番下がCMC です。レバー長さの違いが分かります。
 
現代にブラックパウダー・レプリカの実銃を作っているイタリアの Uberti の製品では ローディングレバーがピストルと同じ長さで見た感じがCMC とそっくりです。


ストックサイズ

写真06

実銃写真がどれほど正確なのかも判りませんが、ローディングレバーとフレーム先端をそろえて 銃身長の定規に当てて拡大縮小をした物とCMC を並べています。
こうやって並べてみるとCMC の造形も遜色有りません。

CMC のバレル長は22インチあります。


登 場

写真07

1971年12月号(昭和46年)に登場です。
写真は六人部氏の原型のようで、ちゃんとリアサイトがあります。
このころは46年規制の影響が読めないのでCMCは長物路線を行きます。
ステンマーク2、レミントンカービン、M1カービン、ウインチェスターM92と 名品を産出します。
そうして2年後、金色でもハンドガンが売れることが確認できたので P−38の再発売、ブローニング、ラーマ、PPKとハンドガンの良品も次々と発売していくのでありました。


カタログ写真

写真05

ネットから頂いてきました写真ですが、CMC カタログNo.4 で発行は昭和52年12月となっています。 ちょうど52年規制が始まる頃でカタログの中にもオートマチックなどは販売中止となります旨が 書かれています。


実銃について

写真03

アメリカのオークションページから取ってきた写真ですが、上のものが3000ドル、下のものが 1800ドルで表示されていました。下の物は38口径リムファイアシリンダーです。
 
実銃のレミントンカービンは1866年から1879年に、およそ1000丁生産されたようです。ということは 南北戦争のあとですね。戦争が終わって売れなくなったピストルパーツを応用したのかもしれません。 口径は36と44、38リムファイアが製造され、44が数が少なく珍しいようです。


こんなのあったの!?

下の「参考資料」のインターネットサイトにラウンドバレルを見たことがあるという記述があるとの指摘を受けました。 「え〜そんなのあるわけ無いじゃん」「CMC のモデルガンを見間違えたんじゃないの?」なーんて思っていましたが いろいろ探してみたら、どひゃぁ〜! こんなのあったんですねー、超びっくり!
写真09


http://www.icollector.com/VERY-RARE-VERY-EARLY-CASED-REMINGTON-REVOLVING-RIFLE-WITH-EXTRA-SHOTGUN-BARREL_i17332177

CMC や六人部さんは、こんなの知っていて作ったのだろうか???
説明を読むとスムースバレルみたいですが、これで何を撃つのでしょうか?変な銃です。 極めて珍しいと書いてあるのは分かりますが、こんなにレアでも10,000ドル位しか 値が付かないのですね、こちらもびっくりデス。


写真10

世の中に一丁しかないくらい珍しいのかと思っていたら、なんと他にも有りました。 こちらは7,000ドル。


参考資料

1)インターネットサイト

●レミントン・ライフルの研究ページです
http://www.remingtonsociety.com/rsa/journals/RevolvingRifles

●オークションサイトです
http://www.icollector.com/
サーチ・アイテムからパスト・アイテム(終わった物件)の検索窓に remington revoloving rifle と検索語を入力するといくらでも出てきます。


2)カタログ本

本の写真 リボルビング・ライフルは一回しか登場しませんが
レミントン製品全般を知ることが出来ます。

部分ラウンドバレルの資料

● ウインチェスター1894
http://www.vintageweaponry.com/winchesters.htm#12040029

● ウインチェスター1873 ページのの9番、10番目、14番目
 こちらです 


匿名様より情報頂きました。有難うございます。
軽量化のためでしょうか?いろいろ存在しているんですね。知らないことばかりなので、また情報あればお願いします。

おわりに

匿名様、貴重なモデルの写真を頂き有難うございました。
また他にも有りましたらぜひお願いします。