金属オートマグの比較

kingdam9-9 さんよりいただいた写真で書いています。有難うございました。
写真00

日本にオートマグの実物の記事が紹介されたのは、1970年7月号のGun 誌が最初でしたが、1976年4月号に実物を使ったTurk 氏のレポートが事実上のデビューでしょう。その年にMGC からプラ製のモデルガンが登場しました。そして翌年には、コクサイから金属モデルガンが発売されました。実銃もトイガンも世界最強に憧れるのは変わりありません。

しばらくは、この2種類が入手可能なモデルガンでしたが、1980年にマルシンからも 金属モデルガンが発売されました。やがてそれは金型改修されて1990年代?にクリント−1となりました。

写真上のバレルがコクサイ、下の金色の物が、マルシンのクリント−1です。


刻印の違い

写真01

上からコクサイ、マルシン、マルシン・クリント-1です。
実銃のオートマグは、前宣伝の人気の割に製造が追いつかずに 倒産身売りを繰り返したためオーナー会社の刻印がさまざまに存在しています。

主な実銃刻印はAM 社(オートマグ社初代)、TDE、ハイスタンダード、AMT、AMC などですが、金属モデルガンでもこのようにハイスタンダード、TDE、AMT と違っています。


コクサイと、クリント1 の比較

写真02

クリント1は、smG で、コクサイはsmですね、コクサイの物が古いことが判ります。
smG マークは昭和52年(1977年)12月からの規制により付けられるようになったものです。


写真03

マルシン・クリント1は、ライフリングが再現されています。


写真04

両者よく似ています。


写真05

実銃のオートマグは、使用されているネジは、すべて6角の特殊なネジなので上のマルシン・クリント1は手抜きです。


写真06

な、なんだ?フレームに入っているプレートまで両者同じじゃぁありませんか。この部分は、実銃には無いモデルガン独特のつくりなので、マルシンがコクサイの物を真似して作った事が判りました。

マネの王者 コクサイも真似されていたんですね。でも、よりによって貧弱な形まで真似しなくても良かったのに・・・金属モデルガン唯一のオートマグなのに、これによって日本のユーザーに本当のオートマグの力強い姿が伝わるチャンスが消えました。まことに残念なことです。


写真07

海外在住のオートマグ・コレクター Yoshi さんのページ からいただいた写真とクリント1モデルガンを並べています。比較にならないほど本物の迫力が迫ってきます。

Yosi さんのページには、オートマグがあふれています、ぜひご覧ください。


写真08

なで腰のコッキングピースも両者同じような形です。


写真09

右のコクサイのバレル分解用ラッチがすぐに外れてしまうので、マルシンではプランジャーを追加しています。


右サイド比較

写真10

こ、この板バネ式マガジンキャッチの取り付け方の違いは、どこから来ているのでしょうか?
木製グリップを装着するためでしょうか?

どのみち五十歩百歩です。トリガーバーも実物とはすこし形状が違います。


写真15

3D のCG が素晴らしい Timm さんのページ から許可を得て写真を拝借いたしました。

実物のトリガーバーは、このような形です。上に伸びたプレートがベレッタ34のようにディスコネクターの働きをするのでしょう。


左側の比較

写真13

こちら側も瓜二つです。こんなに似ているのにパーツ互換はありません。コクサイの物を参考に独自に図面を引いたからでしょう。


写真11

Timm さんのCGです。モデルガンでは再現されていないアクセラレーターがよく判ります。
ボルト連結が解除されたあとのボルト後退を、無理やり叩いて補助する特殊な部品です。
ちょっと力学的に無理がありそうな設計箇所だと思います。


互換なし

写真12

マルシンは、まるっきりコピーなのですがパーツの互換はありません。
このようにグリップさえ大きさが違います。


分解図

写真14

両者の分解図を見てみますと、まるっきりコピーがよく判ります。
上のほうで書いたフレームに入っているプレートが矢印部分です。右の図がマルシンです。


実銃写真

写真16

写真18

Yoshi さんのページから借用いたしました、8.5インチ・フル・ベンチレーテッドリブ、ということは、まんまクリント−1ですね。すごい迫力です。
ほんとうのクリント1というのは、クリント・イーストウッドに進呈するために作られた世界にひとつの銃で、刻印はクリント−1となっているそうです。イーストウッドは、その銃を気に入り、ぜひ映画に登場させたいということからダーティハリー4での登場となりました。


CG写真

写真17

こちらはTimm さんの力作CGです。実銃に負けない迫力です。ステンレスの本物みたいです。

重く力強い世界最強を誇ったオートマグも最高のコンデションを要することから、 オートジャムなどと言われましたが、日本のモデルガンでも、タコな造りの物しか存在せずに、運が悪かったです。

トイガン・ユーザーにそのほんとうの力強さを示さないまま、おもて舞台から去ってしまいました。いまではデザートイーグルが存在するので、もう最強Gun としての復権は無いでしょう。
でも1970年代に鮮烈な登場を体験した僕らにとっては、特別に意味のある拳銃でした。


感謝です

ATR さんのページのオートマグの歴史を参考にさせていただきました。

FlyWheel Archives ⇒ http://newnambu-mod60.sakura.ne.jp/index.htm


kingdam9-9 さん、貴重な写真を有難うございました。

●kingdam9-9 さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/kingdam989

Yoshi さん、写真を使用させていただきました。

●Yoshi さんのWEB(日本語ページが多いです) http://www.blackstonear.com/

Timm さん、快く写真を使わせていただき有難うございました。

●Timm さんのWEB http://timm.hp.infoseek.co.jp/index.html



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