コクサイ・コルトポケット

ABS 製・モデルガン
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コクサイ製のABS モデルガン、コルトポケットです。32口径のコルトポケットと区別するのに25オートや コルト・ベスト・ポケットと呼ばれます。ベストとは背広の下に着るベストの事です。VEST のポケットにも入るくらいの ピストルと言う事です。実銃の25口径では、絶対に人を撃つなと言われています。なぜなら怒った相手になぐり殺されるから・・。
というくらい小威力な弾だそうです。大きさも22ロングライフルくらいです。

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実に良くできているモデルガンです。コクサイは、むかしインターナショナルガンショップと名乗っている頃に コルトポケットを製造しています。それは、バレルブッシングがあっていくらか本物と違う構造でしたが このモデルガンは、実物を完全に再現していて感心します。マガジンセフティなども再現されています。 おかげで、分解するときに戸惑いました(撃針が落ちずにスライドがばらせなかった)。

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箱がでっかい、サイレンサー付きの製品です。付いていない物もありました。

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とりあえずバラしてみましたが、スライドキャッチが舐めそうでドキドキです。あまり頻繁にバラさないほうが良いでしょう。 バレルの固定は、実物をよく再現しています。

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参考書籍のようにシアやトリガーバーなどの形状もよく再現されています。

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グリップには、ウエイトが入っていて小さな本体のせいもあり、軽くは感じませんね。

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ご覧のようにブローニング1910とほとんど同じ構造をしています。というか、実銃のポケットがFN から販売されたのが 1906年ですから、FN ポケットの方を参考にFN 1910が作られた物です。

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FN 社でモデル1900を販売してからブローニング氏はハンドガンにその才能を発揮し次々と名作を生み出してゆきます。 ブローニング氏は、1855年生まれですから45歳から55歳にかけての事です。脂が乗り切って全力前進の状態だったのでしょう。

1908年コルトベストポケット発売。
1911年FN 1910発売。
1911年ガバメント米軍採用。

写真はCMC とホビーフィックス。


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コルトポケットの説明でよく混同される物がFN 1906 とベビーブローニングです。
分かりやすく?以下に書いておきます。
  1. 1906年FN 社からポケット発売、400万丁売れた。
    スライドストップ形状がFN 1910の形。あとはコルト・ベスト・ポケットと同じ。
    モデルガンでは販売されていない。 参考ページ↓ (FN 1906で検索)

    http://www.littlegun.be/ma_collection/a%20be%20fn%201906%206.35%20gb.htm

    http://feulibre.forumactif.com/entretien-nettoyage-et-restauration-f8/restauration-d-un-fn-1906-pas-a-pas-t369.htm

  2. 1908年コルト社からベストポケット発売→ コクサイがモデルガン化したものはこれ。

  3. 1954年FN 社からマイナーチェンジで軽量化されたポケットモデル・モデル=FN ベビー。→
    ハドソンからABS 製で販売された。 (FN baby で検索)参考ページ↓

    http://www.littlegun.be/ma_collection/a%20be%20fn%20baby%206.35%20gb.htm

  4. 1941年でコルト・ベスト・ポケットの製造は終わり、1958年からスペインのアストラ社からジュニア・コルトを輸入販売→ マルシンがモデルガン化。

    http://www.theothersideofkim.com/index.php/ggps/7479/

ジョン・ブローニング氏の直接の設計は1番と2番だけでしょう(1926年没)。



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