写真00
むかしの台湾製金属モデルガンと、最近売られている中国製のメタルエアガンです。
台湾にもモデルガン文化があったようで、日本と同じく今では絶滅しているようです。
PPK/S の他にもコクサイのコルトポケット金属版を見たことがあります。
写真01
モデルガンの方は、マルシンのコピーで、エアガンの方はマルゼンのコピー品です。
 
ご覧のようにマルゼンのPPK が大きいのをコピーしていますので中国製も大きく作られています。

台湾製モデルガン

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台湾のモデルガン文化が、いつ頃どのように発達したのか全然知りませんが、今ではエアガンばかりなので、日本と同じような道をたどってきたものでしょう。
今ではWEBで見る限り販売していないようです。

写真03
バレルには、何やら刻印があります。これは、改造防止処置がなされている証のようです。

写真04
箱の中に入っているチラシに書いている特許番号のようです。
日式で言うと、改造防止特許のようです。インサートでも入っているのでしょう。

写真05
箱の文字はマルシンのものを真似していますのでプラスチックモデルガンと書かれていますが、 実際は亜鉛合金製です。

写真06
華山トーイは、現在も在りますがマークは変わっています。
今ではエアガンを細々と売っています。
 
孫悟空ちゃんはスライドにも刻印されています。知らないと何が彫っているのか判りませんね。

写真07
持ってみるとやけに重たいです。
これは、グリップが金属製なことに依ります。

写真12
これが、金属製のグリップです。重さの増加に貢献しています。

写真13
ちなみにマルシンとCMC のモデルガンはこれくらいの重さです。

写真08
刻印は、右のマルシン・プラ製モデルガンと同じです。
スライドのバナーは、ちゃんとワルサーマークです。

撃発装置無し

写真09
台湾のモデルガンに対する法律がどうなのか知りませんが、このPPK/S は撃発装置がありません。 日本のモデルガンが、誕生当初から発火仕様であるのに対し興味深い構造です。
 

写真10
バレルは、別パーツですがカシメられているのでバラせません。実銃も同様です。
 
と、言う事は撃発装置がない=日本でいう模擬銃器には当たらないので黄色にして銃口を閉じれば 輸入販売できるかもしれませんね。

写真11
マルシンの全くのコピーなのでトリガーガード前方の ボールもコピーされています。実銃には無い部品です。

中国製エアガン

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最近、オークションでよく見られるようになった中国製エアガンです。
メイド・イン・チャイナと書かれてはいますが、会社名は見当たりません。

写真17
手持ちパーツのマルゼンのフレームに合っているようにマルゼンのコピー品です。

写真25
メカもコピーです。

写真18
この個体は、マガジンの注入バルブが壊れていましたので、マルゼンのマガジンと交換しました。
写真矢印の凸部分をヤスリで削らないと挿入出来ませんでした。
 
バルブ位置など同じなので削れば使用できます。
作動は、イマイチな感じですが、フルメタルなので許しちゃいます。

写真19
バレルには鉛を流しこんで合法処理しています。
銃が小さいのであまり重い、軽いは感じませんね。

写真20
刻印は、バッチリワルサーが入っています。グリップも同様です。

写真21
スライド右側には、ワルサー社からライセンスを得ている刻印も在ります。
 
でも、この刻印自体もマルゼンのコピーかもしれませんね。

写真22
前述のようにマルゼンさんのほうは、実銃よりも大きいです。
 
ちなみにジークのキット品もマルゼンサイズですので実銃より少し大きく作られています。

写真23
右のように幅も厚いため、持った感じなどずいぶん違いが在ります。

写真24
実銃の反射防止加工がどうなっているのかよく知らないのですが、左のCMC は単なる縦ミゾが入っていて、マルシンコピーとマルゼンコピーには波型のミゾが入っています。

写真15
台湾でもモデルガンの文化があっったことに興味があります。
そのむかし、米国のキャップガンをフルコピーして始まった日本のモデルガン文化は、現在エアガンと 変わりましたが、ハードウエアだけでなく文化そのものも台湾に輸出されていたんですね。
今では、世界の工場として発展著しい中国本土にその流れは行き着いています。
 
大陸製は台湾製に比べ、やや品質に劣りますが、あと数年もすれば高級品に成っているかもしれません。 そのころには、アフリカ内陸の国やチベットで中華製のコピー品が作られているかもしれません。
富をもたらす雨雲は、世界中をぐるっと廻っているようで一箇所に留まってはいませんから。