S&W ダイアモンド・チェッカー

S&W リボルバーの中で古いもののグリップは、ネジの部分のチェッカーをひし形に残してある。 そのグリップのことをダイヤモンドチェッカーと言って米国ではコレクション対象になっている。 このたび縁あっていくつか入手したので紹介してみる。

Nフレ用として購入した物が実はKフレ用だった。適当な記事書いていてショックでしばらく落ち込んでいたが 「間違う事もあるわな」と立ち直ったので再公開している。

写真右はコクサイのM29 にK フレ用グリップ。


Kフレーム用その1

コクサイのM-10 オールドモデルに取り付けてみた。
コクサイのKフレーム・モデルガンは最高の出来栄えだ。ずばり実物グリップが収まる。

写真小道具は32口径の古い弾薬箱と357マグナム。適当に並べたのでまったく整合性が無い。 あまり良いことではない。M-10 は38スペシャルのみでマグナムは撃てない。


このモデルガンは、初めはマルベリ製と思われる木製グリップが付いていた。
写真右側。


そのグリップを見て、こんな弁当箱みたいに厚いはず無いっ!と思ったが、実物グリップを見て やっぱり、と納得。そうとうに厚みが違う。もちろん実物グリップのほうが、断然に握りやすい。

裏から見た写真。実物グリップのほうのメダリオン止めの丸い金具は、黒色をしているが のちには、銀色素材になり、もっと後にはワッシャーそのものが省略化された。

コクサイのモデルガンはフレームピン位置も変更することなく実物グリップが装着できる。素晴らしくよくできている。



Kフレーム用その2

Nフレーム用として購入した2個。実はKフレ用だった。一見同じように見えるが握るとぜんぜん作りが違う。

裏から見るとよく判る。左のものは小さく楕円度がきつい。もちろん私のような小さな手では 左のグリップがたいへん握りやすい。このページの下のほうに書いてある書籍によれば、コークボトルグリップという物が あったらしいがひょっとすると左の物を指すのかもしれない。モデルガンは左CMC M−27 、右コクサイM−29。両者は同じNフレームであるが口径が違う。



CMC のモデルガンのグリップは、この楕円度がきつい物をコピーしていると思われる。写真は左二つが実物Kフレ用 ダイヤモンドチェッカー・グリップ。右二つがモデルガン用プラグリップ。茶がコクサイ M-29、黒はCMC M-29。

そのせいかもしれないが、現行のNフレ用グリップはコクサイの物にはバッチリはまるが、CMCは少しフレーム背面上部がコクサイと違う(実物グリップが少し飛び出る)。


まったくの推測だが、CMC はコークグリップ?の装着されたM−27の実物から採寸したのではないだろうか?その図面を元にM−29を作ったのかもしれない。写真のようにフレームは同じ型のようだ。どちらも現行実物Nフレ用グリップは、ピッタリ嵌るが 上部がしっくり来ない。

コクサイのM-29 には現行の実物グリップはバッチリ無加工で合う。
ローマン社のダーティーハリーホルスターと。


今回購入したダイヤチェッカーグリップは2つとも親指のかかるところのカットが滑らかである。ひとつのグリップなど新品みたいなので、実銃オーナーが削ったものではなく最初から滑らかカットだったと思う。 現在のカットは左のグリップのように機械でスパッと削られている。 S&W のオールドグリップには、この親指の削りこみの無いタイプも存在する。

ダイヤチェッカー3種類。真ん中のCMC NフレームM-27 にはKフレ用ダイアグリップだが、それなりにしっくり付いている。



S&W コレクターカタログ本

その後、S&W カタログ本が到着したので紹介します。
この本は、半年くらい前から注文していたのだが在庫切れで予約取り消しますかという問い合わせにもめげず やっと入手した。出荷メールから1ヶ月くらいで到着。送料込みの5,000円弱くらい。
内容は、すばらしい!S&W のほぼ全てのモデルについて簡単な解説と小さいが写真も載っている。 コレクター向けの本なので5スクリューやリセスドシリンダなど当然書いてある。 ボルカニックからM500 まで入手可能なモデルについて最新モデルまで網羅している。 S&W についてうんちくを語りたいなら必携ですね。A4 版430ページの厚い本です。

この本によると私が親指の切り欠きだと思っていたのは、エキストラクター・リリーフ・カットアウトと呼ばれる。 アメリカ人は手が大きいのできっとここに親指が届くのだろうと思っていたが違っていた。 エキストラクター・リリーフ・カットアウトのなだらかなカットは、やはり最初からそうなっていることが書籍でも確認できた。

また、コークボトル・タイプというのもあるらしいが、横からの写真だけでは良く判らない。 あれこれ調べてみると、どうもグリップの下のほうが微妙に膨らんでいる物を指すようだが 自分の中では、はっきり断定できていない。


この本には、オートやシングルショットやナイフなども載っていて、まさにコレクターのバイブルといえる。 米国Amazonにて購入。おすすめです。

Standard Catalog of Smith & Wesson /Jim Supica & Richard Nahas



グリップ道は・・・

とうとう買いすぎちゃってモデルガンの数の方が間に合わなくなってしまった。 グリップ道は魔道だ。 これだけで結構な散財しちゃいました。


ちなみに裏の画像。メダリオンの止めが黒い物の方が古い物です。


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