写真00
写真は実物の26年式ホルスターとハートフォードのプラスチックモデルガンです。
26年式拳銃のホルスターは、フランス軍採用のmle 1873 リボルバーのホルスターをコピーして作られています。
 
拳銃の方は、mle 1873 は複雑すぎて生産できそうも無いと思ったのでしょう、同じくフランスのFagnus リボルバーの機構を コピーして作られました。

間違い出品

写真01
こちらは3年前の米国オークションの写真ですが、フランス軍のホルスターを26年式拳銃の物だとして オークションに出品しています。いま現在でも、この間違いはけっこう有ります。
 
日本のマニアからしてみたら、絶対に間違いようがないくらい違う物ですが、よく知らない人にとっては 間違って購入してしまうことも有るかもしれないと思い、このページを書きました。
以下の比較写真はクリックで拡大できます。

比較写真

写真04 外観です。よく似ていますが、ホルスターにさく杖(クリーニングロッド)入れが有るか無いかで、すぐに判ります。 26年式ホルスターには必ずさく杖入れがあります。

写真02 予備弾丸入れもそっくりです。

写真03 フランス製は裏側に丸いコブがありますが、日本にはありません。

写真05 先端だけ見たら区別が付きませんね。

写真07 予備弾入れが決定的に違います。フランスのmle 1873 は、11mm口径でインチにすれば45口径で大きな弾です。
対する日本は9mmでインチで言えば38口径なので弾入れのベルトループが小さいです。よって一列に入る弾数が多いです。 また、日本軍の物は弾入れのベルトが3列あります。

おわりに

写真06 こちらがフランスのリボルバーとホルスターです。ネットから写真を取ってきました。
mle 1873 ホルスターは、レプリカ品も製造されていて、それも26年式用として売られていることもあります。 海外のお買い物の際には、お間違いの無いように。
 
日本軍の初めての自国製拳銃のホルスターがシェルタイプの蓋付きであったために、こののち南部式拳銃も同様の ホルスターを持つようになり、そののちの14年式拳銃でもシェル型は引き継がれました。 日本独特のシェル型ホルスターのルーツを探る旅にもなりましたね。
写真08