画期的!水平Gun 絵の描き方

Gun 図

上の写真のトリガーガードと銃口を見て欲しい。Gun に対してほぼ垂直で写真が撮られているのが 判るだろうか。 これは、コピー機を使ってスキャンしたものである。
Gun のイラストを雑誌写真のスキャンから描いていたが、いつもグリップ周りで泣かされる。 写真は広角になっていて中心から遠いほどゆがみが激しい。 スライドや銃身に焦点が合っていることがほとんどであるのでグリップ周りがおかしくなる。 遠くから撮れば良いのだが拳銃のアップは近距離から撮影しないと無理である。
まったくの水平からの写真など望めない。
また、人の写真を利用するのは著作権的にもまずいであろう事が気になっていた。

そこで完全オリジナルで正確なイラストを描く方法を考えついた。
コピー機を使いスキャンするのである。
本物は手に入らないのでもちろんモデルガンで実行する。 寸法、デザインが本物と同じであることを願うしかない・・。

最近のコピー機はスキャン機能が付いている。 そこでモデルガンを置いて始めるのだが、ここで注意する事は水平になっているかを 確認する事である。 特に左右が対称でないルガーやランヤードの出ているP-38 などは特に注意。 また、ガバメントのように単純な形は横向きにおいても良いが P-08 のように入り組んだものは縦置きにしないと正確にトレースできない。

コピー機にGun をそっと乗せる。
後で面倒なのでなるべく水平を取る。
横から眺めてガラスと平行かどうかを肉眼で確かめる。

消しゴムなどで高さ調整する。ここが一番大事。
上の写真ではゴルフのティーで高さを調整している。

ふたをそっと閉めスキャンする。ふたを閉めないと真っ黒になる。

私の場合、フルカラー、400 DPI で行った。


注意点もいくつかある。

↑これはA4 ヨコでとったものであるが、私の機械の場合少し下から覗くように撮れる。 トグルやトリガーガードを見るとわかる。
↑今度はA4 タテでとったものである。ずいぶん良くなった・・・と思う。
機械によってクセが違うと思う。
↑A4ヨコの生データをサイズ縮小したもの。少し下から撮られている。
本物の生データは馬鹿でかいので注意。
ガバメントのスキャンは暗かったのでPhotoshop で明るくしているが、 ルガーのほうは、いじっていない。消しゴムで高さ調整。

フタが、ちゃんと閉まっていなくてもこんなにきれいに撮れるもんだ。
コピー技術に感心してしまう。

A4 タテでとったもの。
ガバメントは、えらく暗かったので明るくしてある。
銃口が一直線なのに感激。

パソコン用のスキャナーを持っていないので判らないが、たぶん同じ事が出来ると思う。


これはこれで結構面白いので作品をいくつか・・。
南部式はこちら側のみにリコイルスプリングがあるのでスキャンしにくい。
慎重にガラス面と平行をとる。

付箋紙で高さ調節。
絵の邪魔にならないところで高さ調整しないと後で大変。

プラGun の黒いものは真っ黒になるのでスキャンには向いていない。

 

ということでそれを元にIllastrator で描いた作品。↓

 パパ南部とベビー南部、大きさはこんなにも違う。


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