(13)転売稼業で大儲け?
どっこい連戦・連敗!

涙ナミダの物語。

誰もが夢見るオークションドリーム。こんな物がこんなに高価に売れるのか。
だったら海外から珍しいものを購入して利ざやを稼ごう。
「やったぜ」これで 私も大金持ち!!

と、思ったものの価値観の相違に叩きのめされてばかりだ。しかし、実に面白い。 自分の価値観が合っていたときには嬉しいが、そんなことはめったにない。ほとんどは、市場価格に 泣かされる。自分の曲がった価値観の修正には、もってこいだ。

「オークションの転売で儲ける」なんて本も出ているようだが、世の中そんなに甘くは無い。 需要あるところに供給あり、雨も降っていないのに傘は売れない。 また、小遣いは沸いては出てこない、お客様は、お金を惜しむものなのだ。 失敗続きでカードの請求をクリアするためにこんな状態だ。

溺れる者は宝も売る!



紙は紙か・・
これはルガーの本物の紙箱である。米国ではルガー社の紙箱は、つやのある物は珍しいのか100ドルくらいで 取引されている。私が購入した物はいずれも5ドル〜10ドルくらいだったと思う。買い手がいないので 落札は楽チンだった。

しかし送料のほうが、かさみ、ひとつ3,000円くらいになった。ほとんど空気を運んでいるような物で 大変にもったいない。

目利きはずれも甚だしく両方とも1,000円〜1,500円くらいで売れた。
これ以降、紙箱には手を出さなくなった。自分の価値観が世間と違っていることを痛感した。


そんなバカな!
これは記念すべきeBay 第一号で購入したホルスターである。
本来、手元に残したいところであるが、なんといっても買い過ぎちゃって
映画七人の侍の
「野武士が来るだで!首が飛ぶのにひげの心配してどうする!」

と言う状態になり、とにかく金を作らなくてはならないので オークションに2万で出した。

が、誰も入札無しで終わった。購入費は約3万だったのに・・・。 私としては黒色に価値を見出したのだが、世間はそうは見ていなかった。
結局次に1,000円から出して8,000円くらいで売れた。

この結果に私の価値観は根底から覆された。


中華パワーに参る
これはよく見かけるモーゼルのストックであるが、同様の物が中田商店では2万以上で売られている。 香港、中国から買えば60ドル弱である。「やったぜ、これだから海外買物はやめられない」とばかり 勇んで購入。到着してみて唖然とした。ストック基部にひびが入っている。なんてこった。 購入した時の写真はモデル写真で個体そのものではないので「そんなモン参考に買った本人が悪い」と 簡単にあきらめた。 定価は安いが送料込みで結局約1万。おまけに不良品ときてがっくりである。さっそく売ったが 8,000円くらいで売れた。いくらかショックは収まった。世の中、思うようにはならないと つくずく感じた。


ほとんど損切り状態だが、なかなか楽しい物だ。eBay には世界各国から出品される。

今までアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ベラルーシ、香港から 品物を購入した。
また、ヤフーオークションでは北海道から熊本まで品物を送った。 家に居ながらにして世界や日本を駆け回っている。そう思うと楽しい。 海外で入札して品物を得るまで約3週間はかかる。それを日本で売るのに約一週間。 合計1ヶ月楽しめる。そこでいくらか損したって十分楽しんだお代じゃぁ無いか・・・と 自分を慰める日々である。


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