8mmモーゼル・弾薬箱を作る



8mmモーゼル弾(本当は7.92mm)を買いあさっていて思ったのだが、この弾薬箱は 非常に良くできている。この素晴らしさを知らない人に是非とも安く味わってもらおうと企画した。

南部弾の箱は実物を持っていないので少し小さく作っていたが今回は3つも本物があるので ひとつを計って図面を書いた。
(アドビのアクロバット・ファイル)
こちらが表面から見た絵である。↓

しかし、製作する時は台紙の裏に貼り付けてカッターで切っていったほうが やりやすいので裏返した絵も描いてみた。↓
この方が使いやすいと思う。


両方ともB−4で描いてある。モーゼルの箱は底部分が、ずうっと上にまで伸びているので 大きな台紙が必要だ。糊付けは、一箇所だけで丈夫な箱が出来る。

なお、一番下の「For MG」と書かれているラベルは、マシンガン用の鉄製弾が入っていた物を写した。 (その後ドイツ語ではFur と書かれているであろう事を知った・・が設計図は書き換えていない。)


製作に当たり押入れを探していたら、10年くらい前のマッキントシュの説明書入れがあったので これを使ってみた。

ボージョレ飲んで泥酔状態でハサミで切って作ったのでとんでもない物が出来上がった。

余談だが、昔はパソコンが高級品だった。説明書でもこんな、立派な箱に入っていた。

色合いは良いのだが、紙が厚すぎて14発しか入らなかった。

やはり、もっと慎重にカッターを使ってきちんと製作しないと駄目だと反省した。


次に犠牲となった「コクヨ」のファイル入れ。

色はいまいちだが、厚さは薄い。
今度は、カッターできちんと切り抜いた。


見事に完成(とびらの写真)。
ちゃんと15発入る。左がオリジナル、右が今回製作した物。弾の入れ方は、どちらが本当だか知らない。

コクヨの紙は薄いと思っていたが、オリジナルは、まだ薄い。
0.5mmである、コクヨは0.6mm。


ちなみにアメリカ軍が使用した30−06弾も15発入る。
遊ぶのなら、お値段の安い30-06弾 を入れて気分だけ味わう事もできる。

比べてみると全長は、ほとんど同じだ。左が30-06、右が7.92モーゼル(鉄ケース)。


紙の厚さが厚いと、フタがしまりにくいので写真のように段折りすると良い。
私は、裏側にカッターで折れ線を2本入れた。

ちなみに設計図(アクロバットファイル)には、このような折りしろなどは、まったく考慮していません。

また、ラベルをオリジナルと反対向きに貼ってしまいましたが、他の2つはこの方向に貼られています。 どちらが本当なのか、わかりません。

組み立ては、のりが乾かないうちに行います。その方が全体のバランスを見ながらのり代を調節できて便利です。 底から伸びた長い部分を箱の内側に通します。
それが上の「内フタ」になります。組み立てたらのりが乾くまで重りを載せておきましょう。

お手軽でけっこう面白いので作ってみては、いかがでしょうか?


[ひとつ戻る]