ニッケル弾を作る

(本当はニッケルメッキ弾)

銅被覆の弾頭にニッケルメッキを施してまるでニッケル弾頭のようにしてしまう。


メッキ道具は、メッキ工房というホビー用のメッキキット。1万くらい。

http://www.tech-jam.com/items/kn3164190.phtml

ただ塗るだけで超簡単にメッキができる。しかし、亜鉛や鉛には出来ない。
今回は下地が銅なので一番乗りやすい。場合によっては、一度銅メッキしてから ニッケルや金メッキを施す。素材を石鹸などでしっかり洗って脂分を除いておく事が肝心。 洗ったあとは手で触ってはいけない。


ピンセットに電気を通し素材をつかみメッキ液を浸した物でこするだけ。 簡単にニッケルメッキができる。液はたびたび新しい物を付けないと反応が悪い。
激しく反応する時は、泡が立ち、変なにおいのガスが少し発生する。

10円玉にもニッケルメッキが出来るが、貨幣をいじると犯罪になるのでやめた方がよい。


色の違いが判るように半分くらいメッキし終えて写真を撮ってみた。
ボートテールのところ(弾頭のしっぽ)は、どうせ見えない部分なのでメッキしていない。
少しでも手を抜く事に快感を感じる小心者の性格が、にじみ出ている。


磨いたケースに装着して完了。

左上が完全オリジナルの銅被覆弾。左下がメッキする前の弾頭装着弾。右の3つが今回ニッケルメッキした物。 個人的には、メッキ弾頭の方が気に入っている。 メッキ弾に付いているクリップは、鉄製のオリジナルである。
言い忘れていたが、この弾は38式歩兵銃に使用された6.5mm弾である。ちなみにケースもオリジナル。

オリジナル弾頭と現代の弾頭は計測すると0.15mmくらい、今の方が大きいのだが 肉眼でもはっきりと判る。人間の目ってよく出来ている物だと感心する。

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メッキ工房のキットは、お手軽で大変面白い物です。おすすめします。


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