Mauser HSc

モーゼル　HSｃ

.380ACP ７連発（2次大戦後の製品）

ポケットに引っかからないように全体がすべるような美しい曲線で構成されているが、 性能的には、いまいちのようでWEB で見るかぎり あまり人気は無いようだ
（掲載ページが少ない）。

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１９１０年モーゼル社は、中型ポケットピストルを発売。 好評で軍用にも使用された。その後ぼちぼち改良していた。
しかし、１９２９年ワルサー社がダブルアクション拳銃ＰＰを発売。 大ヒットとなった。PPは、その後の世代の自動拳銃のデザインを決めたほどの 名銃といえる。
モーゼル社もこれに対抗するために１９３７年にPPと同口径32ACP、ダブルアクションで開発し、 発売されたものがHSｃである。

ワルサー社に対抗したのか、トリガーバー関係は左サイドに設置
（ワルサーPPは右側)。
セフティをかけると撃針が下がりハンマーに当たらなくなる。これもワルサーの反対（PP は上がる）。

トリガーバーは、ハンマーの回転軸より後ろ側をダブルアクションで引っ張るようになっている。 これって、ひき味悪いかもしれない。おかげでハンマーもでっかくなりフレーム後半部は 大きくなっている。トリガーバーにはディスコネクターが張り付いている。 分解ラッチはワンタッチでスライド、銃身を分解可能でPP を強く意識している。

PPK のように、内部にスライド・ストップを装備している。 全弾撃ちつくすとスライドが止まり、次のマガジンを入れるとスライドストップは外れる。 パーツ表でいうとマガジンセフティ後端が兼ねている。同部品はエジェクターも兼ねている。

←図で白抜きで描いてある。

また、廃莢の際エキストラクタより先にマガジン・リップに薬莢が 当たりそうに見えるが、このようになっているため大丈夫だ。

エキストラクタは赤で表示。→

ここの仕組みについて たかひろ様 より教えていただきました。有難うございました。

なお、ディスコネクターは独立した部品であったが戦後型ではトリガーバーと一体になっている。

姿かたちは、大変美しいのに残念だ。物を設計するというのは、難しい。