コルト・M1911A1

↑刻印はホビーフィックスを写した、コマーシャル版かもしれない

名 称Colt M1911A1
所 属アメリカ
口 径.45 ACP
記 事 オート拳銃の中の王様、この銃を越えるGun は出てこないだろう。
機構的に名品は出てきても歴史は超えられない。
1911年にアメリカ陸軍正式拳銃になり、その後ベレッタM92が制式化されるまで74年間も 第一線で使用され、その間一、二次世界大戦、朝鮮、ベトナムと実戦を経験してきた。 ベレッタに制式拳銃の座を奪われたがアメリカ人の心の故郷のように慕われている。 特許が切れた現在、様々なメーカーから製造、発売されている。

そもそも大口径をアメリカ人は好む。また、45口径は西部開拓時代からの 歴史があり、一発で人を倒せると思わせる威力がある(9mmパラベラムに比べて)。
設計はアメリカの天才ブローニング。特徴はショートリコイルに銃身浮動式を使っている。 銃身下部のリンクで銃身を上下させスライドと連結させる。 このアイディアは現代でもほとんどのオートマチックが 使用している。構造がシンプルで壊れにくい。マイナス点はバレルブッシングのガタにより 精度が落ちる点にあるが、多くのカスタムガンでは様々な方法で改善されている。

実際に撃ってみると45口径と9mm X19 の違いは大きい。誰でもすぐに感じると思う。 兵士の心の拠りどころとなるのが良くわかる。

1911に至るコルト・ブローニングの変遷
コルトM 1900 、.38コルトオート(.380ACP とは違う)、リアサイトがセフティになっている。
リンク式ショートリコイル採用。リンクは前後2箇所あった。
スライドとのロック凸は3本あった。
コルト、M 1902、 .38コルトオート、「ミリタリー」と称し発売された。
リアサイトのセフティは無くなった。全長225mm
コルトM 1905、 .45ACP、サムセフティは無いがグリップセフティが付いた。
コルトM 1911 陸軍制式化、のちに小改良されA1 となる

↑2005年6月 断面図をかなり正確に描いてみた。けっこういけてる?自信作。


トリガーバーは、ディスコネクター下端を押す。ディスコネクターは図では赤枠のカキ色。
ディスコネクター下端はシアにほんの少しだけかかっているのでシアが回転しハンマーが落ちる。
弾丸が発射され後退したスライドにディスコネクタの頭は押さえつけられシアとの連絡が途絶える。 よって、フルオート射撃にはならなくてすむ。コネクトをディスエイブルするからディスコネクター。 ブローニングお得意の技。コルトM1900ですでに使用されている。


イラストレータの練習で描いてみた↓・・疲れ果てた。
赤いのがバレルリンク。

↑この作品は自分にとっての転機となった。
それまでFN 1900にはじまり、カット図を何枚か描いていたが、描いていくうちにグラデーションを 使って金属のような表現が出来る事に気が付いた。
まだ、色を操れなくてモノクロ状態だが「こうすれば描ける」と気付いた瞬間であった。 2004年8月29日の作品。

いま見ると懐かしいので、このままにしておこう。


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